正答3
解説
正解は3です。
免疫組織化学では、腫瘍に特徴的に発現する分子を抗体で検出し、腫瘍の種類や由来臓器を推定します。
【選択肢別解説】
1:× エストロゲン受容体(ER)は、乳癌や子宮内膜癌で発現するマーカーです。
肺癌では腺癌のTTF-1、扁平上皮癌のp40などを用います。
2:× AFPは肝細胞癌や卵黄嚢腫瘍のマーカーです。
乳癌ではERや、プロゲステロン受容体(PgR)、HER2を調べます。
3:○ 消化管間質腫瘍(GIST)はc-kit遺伝子の変異をもち、KITたんぱく質(CD117)が陽性になります。
c-kitはGISTの診断に必須のマーカーで、分子標的薬イマチニブの標的でもあります。
4:× PSA(前立腺特異抗原)は前立腺癌のマーカーです。
大腸癌ではCDX2やCK20などが陽性になります。
5:× CEA(癌胎児性抗原)は大腸癌などの腺癌のマーカーです。
B細胞リンパ腫ではCD20やCD79aなどのB細胞マーカーが陽性になります。
【ポイント】
GISTはc-kit(CD117)とDOG1が陽性になる間葉系腫瘍です。
平滑筋腫瘍(desmin陽性)や神経鞘腫(S-100陽性)との鑑別に免疫染色が用いられます。