正答3
解説
正解は3です。
図は、ABO・RhD血液型を判定するカラム凝集法のカードです。
左から、抗A、抗B、抗D、コントロール、A₁赤血球、B赤血球の各カラムが並んでいます。
抗A、抗B、抗Dの3本では、赤血球がカラムの上端に赤い帯として留まっており、強い凝集(陽性)です。
コントロールでは赤血球がカラムの底に沈んでおり、陰性です。
したがってオモテ検査はAB型、RhD陽性と判定されます。
一方、ウラ検査のA₁赤血球とB赤血球のカラムでは、赤血球がカラムの中に点々と散らばって留まり、弱い凝集がみられます。
AB型の人は抗Aも抗Bももたないため、本来ウラ検査は両方とも陰性になるはずです。
A₁赤血球とB赤血球の両方に共通する抗原と反応する不規則抗体が血漿中にあると考えると、この結果を説明できます。
【選択肢別解説】
1:× Ax型では、オモテ検査で抗Aとの反応が弱く、部分凝集になることが多いです。
本図では抗Aと強く凝集しており、Ax型の所見と合いません。
2:× 汎血球凝集反応は、患者の赤血球の側に異常があって多くのヒト血清と凝集する現象です。
オモテ検査側の異常であり、ウラ検査の試薬赤血球が凝集する本図の所見は説明できません。
3:○ 不規則抗体保有患者では、試薬のA₁赤血球やB赤血球がもつ他の血液型抗原に抗体が反応します。
その結果、AB型でもウラ検査が陽性になり、本図の所見と一致します。
4:× O型赤血球を異型適合輸血した後は、オモテ検査で凝集した赤血球と凝集しない赤血球が混在する部分凝集になります。
本図ではオモテ検査が強い凝集を示しており、合いません。
5:× 直接抗グロブリン試験陽性の患者では、赤血球が抗体で覆われているため、コントロールのカラムも陽性になることがあります。
本図ではコントロールが陰性です。
【ポイント】
カラム凝集法では、凝集塊がゲルの上部に留まるほど強い陽性、底に沈めば陰性と判定します。
オモテ・ウラ不一致があるときは、不規則抗体、寒冷凝集素、亜型、輸血後の状態などを順に考えます。