保健所に仕出し弁当の食中毒発生の通報があった。
喫食調査の結果を以下に示す。
症状あり(100人) 症状なし(60人)
食品 摂取あり 摂取なし 摂取あり 摂取なし
煮魚 90 10 50 10
野菜 85 15 10 50
果物 70 30 30 30
卵焼き 90 10 30 30
鶏の唐揚げ 70 30 20 40
原因として最も考えられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
食中毒の原因食品は、食品ごとに「食べた人の発症率」と「食べなかった人の発症率」を比べて推定します。
食べた人の発症率が高く、食べなかった人の発症率が低い食品ほど、原因である可能性が高くなります。
両者の比を相対危険度といいます。
【計算】
発症率は、症状ありの人数 ÷(症状あり + 症状なし)で求めます。
煮魚は、摂取ありが90 ÷ 140 = 64%、摂取なしが10 ÷ 20 = 50%で、相対危険度は約1.3です。
野菜は、摂取ありが85 ÷ 95 = 89%、摂取なしが15 ÷ 65 = 23%で、相対危険度は約3.9です。
果物は、摂取ありが70 ÷ 100 = 70%、摂取なしが30 ÷ 60 = 50%で、相対危険度は1.4です。
卵焼きは、摂取ありが90 ÷ 120 = 75%、摂取なしが10 ÷ 40 = 25%で、相対危険度は3.0です。
鶏の唐揚げは、摂取ありが70 ÷ 90 = 78%、摂取なしが30 ÷ 70 = 43%で、相対危険度は約1.8です。
【選択肢別解説】
1:× 煮魚は、食べなかった人でも50%が発症しており、相対危険度は約1.3と低いです。
原因食品とは考えにくいです。
2:○ 野菜は、食べた人の発症率が89%と高く、食べなかった人では23%にとどまります。
相対危険度が約3.9と最も大きいため、原因食品として最も疑われます。
3:× 果物は、食べた人と食べなかった人の発症率の差が小さく、相対危険度は1.4です。
4:× 卵焼きも相対危険度は3.0と高めですが、野菜の約3.9には及びません。
5:× 鶏の唐揚げは、相対危険度が約1.8で、野菜より明らかに低い値です。
【ポイント】
症状ありの人の摂取者数だけを見ると、煮魚と卵焼き(各90人)が最多で迷いやすいです。
必ず非発症者も含めて発症率を計算し、摂取群と非摂取群を比較します。