正答5
解説
正解は5です。
逸脱酵素とは、細胞の中で働いている酵素が、細胞が壊れたときに血液中に漏れ出したものです。
臓器の障害が大きいほど血中で上昇するため、障害の指標になります。
この問題は「逸脱酵素でないもの」を選ぶので、○ が答え(逸脱酵素ではない酵素)です。
【選択肢別解説】
1:× クレアチンキナーゼ〈CK〉は、骨格筋や心筋の細胞内にある酵素です。
筋肉が壊れると血中に漏れ出す逸脱酵素です。
2:× 乳酸脱水素酵素〈LD〉は全身の細胞に存在し、細胞が壊れると血中に漏れ出す逸脱酵素です。
3:× アラニンアミノトランスフェラーゼ〈ALT〉は、主に肝細胞にある酵素です。
肝細胞が障害されると上昇する逸脱酵素です。
4:× アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ〈AST〉は、肝臓・心筋・骨格筋などにある逸脱酵素です。
5:○ コリンエステラーゼ〈ChE〉は、肝臓で作られて血液中に分泌され、血中で働く分泌酵素です。
肝障害では合成が減るため、上昇ではなく低下します。
【ポイント】
ChEはアルブミンと同じく「肝臓の合成能」を反映する検査です。
肝硬変や有機リン中毒で低下し、ネフローゼ症候群や脂肪肝では上昇します。