正答2
解説
正解は2です。
酵素抗体法は、抗体に標識した酵素の発色反応を用いて、組織内の抗原の局在を調べる方法です。
免疫組織化学染色の基本的な手順と、各方法の特徴を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 酵素抗体法は、パラフィン切片だけでなく凍結切片でも行えます。
凍結切片は抗原性が保たれやすく、ホルマリン固定で失活しやすい抗原の検出に向いています。
2:○ ポリマー法は、多数の酵素と二次抗体を結合させた高分子ポリマーを用いる方法です。
1か所の抗原に多くの酵素が集まるため感度が高く、内因性ビオチンの影響も受けません。
3:× 加熱による抗原賦活化の後は、急速に冷却せず、室温でゆっくり冷ますのが一般的です。
急冷すると切片がはがれやすくなるためです。
4:× 一次抗体と二次抗体は混ぜずに、一次抗体を反応させて洗浄した後に二次抗体を反応させます。
混和すると、抗体どうしが先に結合してしまい、正しく染まりません。
5:× 内因性ペルオキシダーゼの除去(過酸化水素処理など)は、発色後ではなく一次抗体を反応させる前に行います。
除去しないと、赤血球や好中球が非特異的に発色してしまいます。
【ポイント】
基本の手順は「脱パラフィン、内因性ペルオキシダーゼの除去、抗原賦活化、一次抗体、二次抗体(標識)、発色、核染色」です。
「除去は発色の前」「抗体は順番に反応させる」と押さえておきましょう。