正答1
解説
正解は1です。
検便で診断できるのは、成虫が腸管内に寄生し、虫卵や虫体の一部が便に出てくる寄生虫です。
幼虫移行症や組織寄生の寄生虫は、便を調べても見つかりません。
【選択肢別解説】
1:○ 無鉤条虫症は検便で診断できます。
成虫は小腸に寄生し、片節や虫卵が便中に排出されるため、これを確認して診断します。
2:× 剛棘顎口虫症は検便では診断できません。
ヒトの体内では幼虫が皮膚などを移行するため、皮膚生検や血清抗体検査で診断します。
3:× Manson孤虫症は検便では診断できません。
マンソン裂頭条虫の幼虫(プレロセルコイド)が皮下に腫瘤をつくり、摘出した虫体で診断します。
4:× 広東住血線虫症は検便では診断できません。
幼虫が中枢神経に移行して好酸球性髄膜脳炎を起こし、髄液中の好酸球増加が手がかりになります。
5:× 多包条虫症は検便では診断できません。
ヒトは中間宿主で、肝臓に包虫が増殖するため、画像検査と血清抗体検査で診断します。
【ポイント】
ヒトが終宿主で腸管に成虫がいる寄生虫は検便で診断できます。
ヒトが中間宿主や待機宿主になる寄生虫は、組織検査・画像・血清学で診断します。