正答5
解説
正解は5です。
図は、セフタジジム(1)、セフタジジム+クラブラン酸(2)、セフォタキシム(3)、セフォタキシム+クラブラン酸(4)のディスク試験です。
単剤の1は阻止円が小さく、3は阻止円がほとんどありません。
クラブラン酸を加えた2と4では、阻止円が大きく広がっています。
クラブラン酸で耐性が打ち消されるこの結果は、基質拡張型β-ラクタマーゼの確認試験で陽性の所見です。
【選択肢別解説】
1:× ペニシリナーゼではありません。
ペニシリナーゼは第3世代セファロスポリンを分解しないため、1や3の阻止円が小さくなることはありません。
2:× オキサシリナーゼではありません。
オキサシリナーゼはクラブラン酸で阻害されにくく、本試験の検出対象ではありません。
3:× セファロスポリナーゼではありません。
AmpC型セファロスポリナーゼはクラブラン酸で阻害されないため、2や4で阻止円は拡大しません。
4:× メタロ-β-ラクタマーゼではありません。
メタロ-β-ラクタマーゼはクラブラン酸ではなく、メルカプト酢酸ナトリウムやEDTAで阻害されます。
5:○ 基質拡張型β-ラクタマーゼ〈ESBL〉です。
第3世代セファロスポリンを分解しますが、クラブラン酸で阻害されるため、配合ディスクで阻止円が拡大します。
【ポイント】
ESBLの確認試験では、クラブラン酸の添加で阻止円径が5 mm以上拡大すれば陽性と判定します。
AmpCはボロン酸やクロキサシリン、メタロ-β-ラクタマーゼはメルカプト酢酸ナトリウムで阻害されることで見分けます。