正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
新生児溶血性疾患は、母親の抗体が胎盤を通過し、胎児の赤血球を壊すことで起こります。
胎盤を通過できるのはIgG型の抗体だけです。
さらに、対応する抗原が胎児の赤血球に十分に発現していることが必要です。
【選択肢別解説】
1:○ 抗Eは新生児溶血性疾患を引き起こします。
Rh系の抗体で、妊娠や輸血で作られるIgG型の不規則抗体です。
2:○ 抗Mは新生児溶血性疾患を引き起こすことがあります。
多くはIgM型の自然抗体ですが、IgG型を含む場合があり、重症例も報告されています。
3:× 抗Nは新生児溶血性疾患をほとんど起こしません。
主にIgM型の冷式抗体で、臨床的意義はほとんどありません。
4:× 抗Lebは新生児溶血性疾患を起こしません。
主にIgM型で胎盤を通過せず、胎児の赤血球ではLewis抗原の発現も弱いためです。
5:× 抗JMHは新生児溶血性疾患を起こしません。
IgG型ですが溶血を起こさない、臨床的意義の乏しい抗体とされています。
【ポイント】
新生児溶血性疾患の原因は、抗D・抗Eなど Rh系の抗体と、抗A・抗B(ABO不適合)が代表です。
Lewis系の抗体は、胎児の赤血球に抗原がほとんどないため問題になりません。