正答1
解説
正解は1です。
ニューメチレンブルー染色は、生きた細胞のまま染める超生体染色です。
図の矢印の細胞は、ほかの赤血球と同じ大きさで、細胞質の中に青く染まった網状・顆粒状の物質をもっています。
これは網赤血球で、青い物質は細胞に残ったリボソームのRNAが凝集したものです。
【選択肢別解説】
1:○ 網赤血球は骨髄から出たばかりの若い赤血球です。
その数は骨髄の赤血球造血の盛んさを反映するため、造血の指標になります。
2:× 鉄欠乏性貧血では、赤血球を作る材料が不足するため、網赤血球は増加せず、正常か低下します。
鉄剤を投与すると増加します。
3:× 採血後に放置すると、網赤血球はRNAを失って成熟赤血球になります。
そのため増加するのではなく減少します。
4:× 青色の物質はヘモグロビンの変性物ではなく、リボソームのRNAです。
ヘモグロビンの変性物はHeinz小体です。
5:× 健常者の網赤血球は赤血球の約1%前後で、絶対数は数万/μLです。
3,000〜10,000/μLでは少なすぎます。
【ポイント】
網赤血球は溶血性貧血や出血後に増加し、再生不良性貧血では減少します。
網赤血球数は、貧血が骨髄での産生低下によるものか、破壊や喪失によるものかを見分ける手がかりです。