正答5
解説
正解は5です。
本問は誤っている記述を選びます。
神経線維の活動電位は「全か無かの法則」に従い、伝導には決まった性質があります。
【選択肢別解説】
1:× 温度が低いと伝導は遅くなるという記述は正しいです。
イオンチャネルの開閉が遅くなるためで、神経伝導検査では皮膚温の管理が重要です。
2:× 軸索の直径が太いほど伝導は速いという記述は正しいです。
太いほど軸索内の電気抵抗が小さくなるためです。
3:× 活動電位の大きさは減衰せずに伝導するという記述は正しいです。
各部位で新たに活動電位が発生しながら伝わるため、大きさは一定に保たれます(不減衰伝導)。
4:× 中間部で発生した活動電位は両方向に伝導するという記述は正しいです。
神経線維の上では両方向に伝わります(両側性伝導)。
5:○ 刺激の強さに比例して活動電位が大きくなることはありません。
閾値以上の刺激であれば、強さにかかわらず一定の大きさの活動電位が発生します。
刺激の強さは、活動電位の発生頻度や興奮する線維の数で伝えられます。
【ポイント】
興奮伝導の三原則は「両側性伝導・絶縁性伝導・不減衰伝導」です。
有髄線維では跳躍伝導により伝導速度がさらに速くなります。