正答5
解説
正解は5です。
EDTA-2K採血管の血漿と、凝固後に得る血清との違いを問う問題です。
血漿には凝固で消費されるはずのフィブリノゲンが残っています。
また、EDTAはカルシウムやマグネシウムなどの2価金属イオンをキレートします。
【選択肢別解説】
1:× アルカリホスファターゼ〈ALP〉は血清より低値になります。
ALPは亜鉛とマグネシウムを必要とする金属酵素で、EDTAがこれらを奪うと活性が低下します。
2:× カルシウム〈Ca〉は血清より低値になります。
EDTAがCaをキレートするため、比色法などで測定できなくなるからです。
3:× C反応性蛋白〈CRP〉は抗凝固剤の影響をほとんど受けません。
血清と血漿でほぼ同じ値になります。
4:× マグネシウム〈Mg〉も血清より低値になります。
CaとともにEDTAにキレートされる2価の陽イオンだからです。
5:○ 総蛋白〈TP〉は血清より高値になります。
血漿にはフィブリノゲン(約0.2〜0.4 g/dL)が含まれ、その分だけ総蛋白が多くなるからです。
【ポイント】
EDTA血漿では、キレートによりCa・Mg・ALPが低値、EDTA-2K由来でKが高値になります。
血漿と血清の差を問われたら、まずフィブリノゲンの有無を思い出しましょう。