正答4
解説
正解は4です。
x̄管理図の点の並び方から、誤差の種類と原因を推定する問題です。
図では前半は平均値の上下にばらついていますが、後半は値が回を追うごとに少しずつ下がり、下方管理限界に達しています。
このように一方向へ徐々に変化するパターンを「傾向(トレンド)」と呼びます。
【選択肢別解説】
1:× 第1試薬と第2試薬を逆にすると、反応がほとんど進まず、その回だけ極端な異常値が出ます。
徐々に下がる傾向にはなりません。
2:× 管理試料を半分の溶解液量で溶解すると、試料が2倍に濃縮されます。
その回の値が突然高くなるはずで、低下傾向とは合いません。
3:× 標準物質の濃度が2倍になると、検量線がずれて測定値が一度に約半分になります。
変化は段差状の急な偏り(シフト)として現れます。
4:○ 使用期限切れの試薬では、酵素や発色剤の劣化が日を追うごとに進みます。
反応性が少しずつ落ちるため、測定値が徐々に低下する傾向が生じます。
5:× 未熟な技量による誤差は、主に偶然誤差としてばらつきが大きくなる形で現れます。
一方向に少しずつ下がるパターンにはなりません。
【ポイント】
急に値が飛ぶ「シフト」は試薬の取り違えや検量線の異常、少しずつ動く「トレンド」は試薬や機器の劣化を疑います。
ばらつきの増大は偶然誤差、平均値の偏りは系統誤差と整理しましょう。