正答5
解説
正解は5です。
末梢血の形態とフローサイトメトリの表面抗原から、白血病の病型を判定する問題です。
別冊Aでは、細胞質が乏しく、クロマチンが粗く塊状に凝集した小型の成熟リンパ球様の細胞がみられます。
左側には、核が押しつぶれた形の崩れた細胞(Gumprecht核影)もみられます。
別冊Bでは、CD10陰性、CD20陽性、CD19陽性の細胞がCD5とCD23をともに発現しています(78.8%)。
表面免疫グロブリンは、κ鎖が陰性でλ鎖が陽性に偏っており、単クローン性に増殖したB細胞であることがわかります。
【選択肢別解説】
1:× 急性単球性白血病では、核にくびれをもつ大型の単芽球や前単球が増えます。
本例の細胞は小型で成熟したリンパ球様です。
2:× 急性リンパ性白血病では、核小体をもつ未熟なリンパ芽球が増加します。
B細胞性ではCD10が陽性になることが多いですが、本例はCD10陰性です。
3:× 成人T細胞白血病では、核が花びら状に分葉したflower cellがみられます。
T細胞の腫瘍なのでCD19やCD20などのB細胞マーカーは陰性です。
4:× 慢性骨髄単球性白血病では、末梢血に成熟した単球が持続的に増加します。
本例のようなB細胞の単クローン性増殖はみられません。
5:○ 慢性リンパ性白血病は、CD5とCD23をともに発現するB細胞が単クローン性に増える疾患です。
小型の成熟リンパ球とGumprecht核影という形態も典型的です。
【ポイント】
CD5陽性B細胞の腫瘍で、CD23陽性なら慢性リンパ性白血病、CD23陰性なら外套細胞リンパ腫を考えます。
慢性リンパ性白血病では表面免疫グロブリンやCD20の発現が弱いことも特徴です。