正答3
解説
正解は3です。
細菌の構造を染め出す特殊染色の種類を、標本の所見から判定する問題です。
図では、赤紫色に染まった桿菌の周囲から、細く長い波打った線が何本も伸びています。
これは菌体の周囲全体から生える鞭毛(周毛性鞭毛)を染め出した像です。
ハートインフュージョンブイヨンで培養した、運動性の高い若い菌を用いている点も鞭毛染色に合います。
【選択肢別解説】
1:× Giménez染色は、リケッチアやレジオネラなどを赤く染め、背景を緑色に染める方法です。
鞭毛を染める方法ではありません。
2:× Hiss法は莢膜染色の一つです。
菌体の周囲に淡く染まる莢膜を観察する方法で、細長い鞭毛は染まりません。
3:○ Leifson法は鞭毛染色の代表的な方法です。
タンニン酸とパラローズアニリン(塩基性フクシン)で鞭毛を太らせて赤紫色に染め、本例のように鞭毛の数や位置を観察できます。
4:× Neisser法は異染小体染色です。
ジフテリア菌の菌体の端にある異染小体を黒褐色に染め分ける方法です。
5:× Wirtz法は芽胞染色です。
芽胞をマラカイトグリーンで緑色に、菌体をサフラニンで赤色に染め分ける方法です。
【ポイント】
特殊染色は、鞭毛はLeifson法、莢膜はHiss法、異染小体はNeisser法、芽胞はWirtz法と対応させて覚えましょう。
鞭毛は細すぎて通常の染色では見えないため、媒染剤で太らせてから染めます。