正答4
解説
正解は4です。
胸水は、炎症や腫瘍で血管透過性が高まって生じる滲出性と、静水圧上昇や膠質浸透圧低下で生じる漏出性に分けられます。
両者の鑑別にはLight基準が用いられます。
Light基準では、蛋白比(胸水/血清)0.5超、乳酸脱水素酵素〈LD〉比(胸水/血清)0.6超などのいずれかを満たせば滲出性と判定します。
【選択肢別解説】
1:× 無色透明は漏出性胸水の性状です。
滲出性胸水は細胞や蛋白が多く、黄色混濁や血性を示すことが多いです。
2:× 比重1.010は低比重で、漏出性胸水に相当します。
滲出性胸水は蛋白が多いため比重が高く、おおむね1.018以上となります。
3:× 細胞数50/μLは少なく、漏出性胸水に相当します。
滲出性胸水では炎症細胞や腫瘍細胞が増え、細胞数が多くなります。
4:○ LD比0.8はLight基準の0.6を超えています。
胸膜局所で細胞障害や炎症が起きていることを示し、滲出性の所見です。
5:× 蛋白比0.2はLight基準の0.5を下回り、漏出性の所見です。
滲出性では蛋白比が0.5を超えます。
【ポイント】
Light基準の数値は「蛋白比0.5、LD比0.6、胸水LDが血清LD基準上限の3分の2」の3つです。
漏出性の代表は心不全・ネフローゼ症候群・肝硬変、滲出性の代表は肺炎・結核・癌性胸膜炎です。