正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
間接抗グロブリン試験では、37℃で反応させる際に増強剤を加え、抗体の赤血球への結合を早めたり強めたりします。
代表的な増強剤は、低イオン強度溶液〈LISS〉とポリエチレングリコール溶液〈PEG〉です。
【選択肢別解説】
1:× フィシンは蛋白分解酵素で、赤血球を処理して一部の抗体の反応を強める酵素法に使います。
間接抗グロブリン試験に加える増強剤ではなく、Duffy抗原やM・N抗原を壊す点にも注意が必要です。
2:× パパインもフィシンと同じ蛋白分解酵素で、酵素法に使います。
間接抗グロブリン試験に加える増強剤ではありません。
3:○ LISSはイオン強度を下げることで、抗体が赤血球に引き寄せられやすくなり、結合の速度が上がります。
反応時間を短縮できる増強剤です。
4:× ジチオスレイトール〈DTT〉はジスルフィド結合を切る還元剤で、IgM抗体の不活化などに使います。
反応を強める増強剤ではありません。
5:○ PEGは水分子を奪って抗原と抗体の実効濃度を高め、結合を促進します。
弱い抗体の検出感度を高める増強剤です。
【ポイント】
DTTはIgM抗体の判別のほか、抗CD38抗体薬を投与された患者の検査で赤血球を処理するのにも使われます。
その場合、DTTでKell抗原も壊れる点に注意が必要です。