正答5
解説
正解は5です。
胸水中の成分は、胸水の原因疾患を推定する手がかりになります。
各マーカーがどの疾患で上昇するかを対応させて覚える問題です。
【選択肢別解説】
1:× アデノシンデアミナーゼ〈ADA〉が高値を示すのは結核性胸膜炎です。
活性化したリンパ球に由来する酵素で、結核性胸水の診断に用います。
2:× 癌胎児性抗原〈CEA〉が高値を示すのは肺腺癌などの癌性胸水です。
中皮腫では通常上昇しないため、腺癌との鑑別に用いられます。
3:× サーファクタント蛋白D〈SP-D〉は間質性肺炎の血清マーカーです。
胸水で中皮腫を示す指標ではありません。
4:× 胸水アミラーゼが高値を示すのは膵炎や食道破裂です。
膵液や唾液が胸腔に流入することで上昇します。
5:○ ヒアルロン酸は悪性中皮腫の胸水で著明に高値を示します。
中皮腫細胞がヒアルロン酸を産生するためで、胸水が粘稠になるのも特徴です。
【ポイント】
胸水のADAは結核、CEAは腺癌、ヒアルロン酸は中皮腫、アミラーゼは膵炎・食道破裂と組で覚えましょう。