正答4
解説
正解は4です。
囊虫症は条虫の幼虫(囊虫)がヒトの組織内に寄生して起こる病気です。
ヒトが中間宿主の役割を果たしてしまう条虫はどれかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 多包条虫の虫卵をヒトが摂取すると、肝臓などに多包虫が形成されます。
これは多包虫症(エキノコックス症)であり、囊虫症ではありません。
2:× 単包条虫の虫卵を摂取すると単包虫(包虫囊胞)が形成されます。
これは単包虫症であり、囊虫症とは区別されます。
3:× 無鉤条虫は牛肉の生食で感染し、成虫が小腸に寄生します。
ヒトの体内で囊虫を形成することはなく、囊虫症は起こしません。
4:○ 有鉤条虫の虫卵をヒトが経口摂取すると、六鉤幼虫が筋肉・脳・眼などに移行して有鉤囊虫になります。
これが囊虫症で、脳に寄生するとけいれんなどを起こします。
5:× 日本海裂頭条虫はサクラマスなどの生食で感染し、成虫が小腸に寄生します。
ヒトに囊虫症を起こすことはありません。
【ポイント】
有鉤条虫は豚肉の生食で成虫感染し、虫卵の摂取で囊虫症を起こす点が無鉤条虫との大きな違いです。
多包条虫・単包条虫はヒトに包虫症を起こすと整理しておきましょう。