正答2
解説
正解は2です。
髄膜炎の病型ごとの脳脊髄液所見の違いを問う問題です。
結核性髄膜炎では、リンパ球優位の細胞増多、蛋白増加、糖の低下がみられます。
さらに髄液Cl濃度の低下が目立つことが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 膿性(混濁)の外観は、好中球が著明に増える細菌性髄膜炎の特徴です。
結核性髄膜炎の外観は水様透明〜日光微塵(光にかざすと細かな浮遊物が見える状態)です。
採取後に放置すると、フィブリンが網状に析出することがあります。
2:○ 結核性髄膜炎では髄液のCl濃度が低下します。
他の髄膜炎より低下が目立つことが、古くから特徴的な所見とされています。
3:× 蛋白細胞解離(蛋白は増加し細胞数は正常)はGuillain-Barré症候群の特徴です。
結核性髄膜炎では細胞数も増加します。
4:× 結核性髄膜炎では、菌や細胞による消費で髄液糖は低下します。
正常の髄液糖は血糖の約60〜80%で、もともと血糖と同程度ではありません。
ウイルス性髄膜炎では髄液糖はこの正常範囲に保たれます。
5:× 増加する細胞はリンパ球が主体です。
好酸球優位の細胞増多は、広東住血線虫などの寄生虫性髄膜炎で見られます。
【ポイント】
糖の低下は細菌性と結核性、Cl低下は結核性、蛋白細胞解離はGuillain-Barré症候群と整理します。
好酸球増多は寄生虫性髄膜炎の手がかりになります。