正答2
解説
正解は2です。
透過光法による血小板凝集能検査で、ADPの濃度による凝集曲線の違いを読み取る問題です。
この問題は誤っている記述を選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
別冊No.14のA(ADP 1 μM)は、凝集率がいったん約20%まで上がった後、1〜2分で元に戻っています。
B(ADP 2 μM)は、約50%まで上がった後に一度平らになり、再び上昇して80%以上に達しています。
C(ADP 5 μM)は、一気に約100%まで上がってそのまま維持されています。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
Aでは一度起こった凝集が元に戻っており、凝集の解離が認められます。
低濃度ADPでは一次凝集だけで終わり、凝集が解離します。
2:○ プロスタサイクリンは血管内皮細胞が産生する凝集抑制物質で、血小板からは放出されません。
Aの解離は、放出反応が起こらず二次凝集に進まなかったためです。
3:× 正しい記述です。
Bの二次凝集は、血小板の放出反応で生じたトロンボキサンA2や顆粒内のADPによって引き起こされます。
4:× 正しい記述です。
Bでは一次凝集の後に一度平らになり、再び凝集率が上がる二相性の曲線がみられます。
これが二次凝集です。
5:× 正しい記述です。
血小板の凝集は、活性化したGPⅡb/Ⅲaにフィブリノゲンが結合し、血小板同士を橋渡しして起こります。
Cでも同じ機序で凝集しています。
【ポイント】
ADP凝集は、低濃度で一次凝集と解離、中濃度で二相性、高濃度で一相性の大きな凝集を示します。
アスピリン内服では放出反応が抑えられ、二次凝集が消失します。