正答1
解説
正解は1です。
Basedow病は、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体が甲状腺を刺激し続けて起こる甲状腺機能亢進症です。
甲状腺ホルモンが過剰になると、代謝と交感神経の働きが高まった症状が出ます。
【選択肢別解説】
1:○ 甲状腺ホルモンは心臓のβ受容体の感受性を高め、心拍数を増やします。
そのため頻脈や動悸はBasedow病の代表的な症状です。
2:× 甲状腺機能亢進症では腸の動きが活発になり、便秘ではなく下痢や排便回数の増加が起こります。
便秘は甲状腺機能低下症でみられます。
3:× Basedow病では代謝が高まって発汗が増え、皮膚はしっとりと湿ります。
皮膚乾燥は甲状腺機能低下症の症状です。
4:× フレイルは加齢に伴って心身の予備力が低下した状態を指す概念です。
Basedow病に特徴的な所見とはいえません。
5:× 記銘力低下や思考の緩慢さは甲状腺機能低下症でみられます。
Basedow病ではむしろいらいら感や落ち着きのなさが目立ちます。
【ポイント】
Basedow病の古典的な三徴は、甲状腺腫・眼球突出・頻脈(メルゼブルクの三徴)です。
亢進症と低下症の症状を、体重・便通・皮膚・脈拍で対にして覚えましょう。