正答1
解説
正解は1です。
図は3種類の惹起物質で調べた血小板凝集能の曲線です。
縦軸の透過度は、血小板が凝集すると上昇します。
リストセチン添加後は透過度が大きく上昇しており、凝集は正常です。
ADPとコラーゲン添加後は、初期のわずかな揺れ(形態変化)があるだけで透過度がほとんど上昇せず、凝集が欠如しています。
【選択肢別解説】
1:○ 血小板無力症は、フィブリノゲン受容体であるGPⅡb/Ⅲaの欠損症です。
ADPやコラーゲンでは凝集しませんが、GPⅠbを介するリストセチン凝集は保たれ、本図と一致します。
2:× アスピリンなどの抗血小板薬では、主に二次凝集やコラーゲン凝集が低下します。
本図のようにADP凝集まで完全に欠如することは通常ありません。
3:× Storage pool病は血小板の顆粒の異常で、二次凝集が欠如します。
ADPで一次凝集は起こるため、本図のように完全に凝集しないことはありません。
4:× von Willebrand病では、リストセチン凝集が低下します。
本図ではリストセチン凝集が正常なので当てはまりません。
5:× Bernard-Soulier症候群は、GPⅠb/Ⅸ/Ⅴの欠損症です。
リストセチン凝集が欠如し、ADPやコラーゲン凝集は正常なので、本図と逆のパターンです。
【ポイント】
リストセチン凝集だけが正常なら血小板無力症、リストセチン凝集だけが異常ならBernard-Soulier症候群かvon Willebrand病と覚えます。