正答5
解説
正解は5です。
二形性真菌とは、温度などの環境によって菌糸形と酵母形の2つの形をとる真菌です。
多くは室温(約25℃)の培養で菌糸形、体内や37℃の培養で酵母形になります。
【選択肢別解説】
1:× Aspergillus fumigatusは、分生子頭をつくる菌糸形の糸状菌です。
温度による酵母形への転換は起こさないため、二形性真菌ではありません。
2:× Candida albicansは酵母様真菌で、仮性菌糸や発芽管をつくります。
温度による典型的な形態転換を示す二形性真菌には分類されません。
3:× Exophiala dermatitidisは、黒色の色素をもつ黒色真菌です。
温度依存性の二形性真菌には分類されません。
4:× Microsporum canisは皮膚糸状菌の一種で、白癬の原因菌です。
菌糸形で発育し、二形性真菌ではありません。
5:○ Sporothrix schenckiiは、25℃では菌糸形、37℃や組織内では酵母形を示す二形性真菌です。
皮膚や皮下組織にスポロトリコーシスを起こします。
【ポイント】
二形性真菌には、Sporothrix、Histoplasma、Coccidioides、Blastomyces、Talaromyces marneffeiなどがあります。
輸入真菌症の原因菌が多く、検査室感染に注意が必要です。