正答2
解説
正解は2です。
副甲状腺ホルモン〈PTH〉は、血中カルシウムが低下すると分泌が増え、上昇すると分泌が抑えられます。
カルシウムが高いのにPTHが低い場合は、副甲状腺以外の原因で高カルシウム血症が起きていると考えます。
悪性腫瘍の骨転移では骨が溶けてカルシウムが血中に出るため、PTHは抑制されて低値になります。
【選択肢別解説】
1:× 慢性腎臓病ではリンの排泄低下と活性型ビタミンDの不足により、カルシウムは低下しやすくなります。
PTHは二次性に上昇します。
2:○ 骨転移では腫瘍が骨を破壊し、カルシウムが血中に放出されます。
高カルシウム血症によってPTHの分泌は抑制され、低値になります。
3:× ビタミンD欠乏症では腸管からのカルシウム吸収が減り、カルシウムは低下傾向になります。
PTHは代償的に上昇します。
4:× 偽性副甲状腺機能低下症はPTHに対する臓器の反応が低下する疾患です。
カルシウムは低値で、PTHは高値になります。
5:× 原発性副甲状腺機能亢進症では、副甲状腺の腺腫などからPTHが過剰に分泌されます。
カルシウムとPTHがともに高値になります。
【ポイント】
悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症には、骨転移によるものと、PTH関連蛋白〈PTHrP〉の産生によるものがあります。
どちらの場合もPTH自体は抑制されて低値になります。