末梢血普通染色標本(別冊No.14)を別に示す。
白血球100個を分類する間に別図矢印に示す細胞を25個認めた。
同血液の自動血球計数装置で得られた白血球数が8,000/μLであった場合、補正白血球数(/μL)で正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
図の矢印の細胞は、赤血球とほぼ同じ大きさで、丸く濃縮した黒紫色の核と、灰色がかった細胞質をもっています。
顆粒や分葉核はなく、これは有核赤血球(赤芽球)です。
自動血球計数装置は有核赤血球の核を白血球として数えてしまうため、白血球数が実際より高くなります。
そこで白血球100個を分類する間に数えた有核赤血球の数を使って、白血球数を補正します。
【計算】
補正白血球数=測定白血球数×100÷(100+有核赤血球数)です。
測定白血球数は8,000/μL、有核赤血球数は25個です。
補正白血球数=8,000×100÷(100+25)です。
補正白血球数=800,000÷125=6,400/μLです。
【選択肢別解説】
1:× 320/μLは補正式に合わない値です。
正しい補正では、測定値から有核赤血球の分だけを差し引くので、これほど小さくはなりません。
2:○ 補正式に代入すると6,400/μLになります。
測定値8,000/μLのうち1,600/μL分が有核赤血球でした。
3:× 10,000/μLは8,000に1.25を掛けた値です。
有核赤血球の分を足しており、補正の方向が逆です。
4:× 10,666/μLは8,000を0.75で割った値です。
補正式の分母を誤っています。
5:× 20,000/μLは補正の考え方に合わない値です。
補正後の白血球数は測定値より小さくなります。
【ポイント】
有核赤血球が出ている検体では、自動血球計数装置の白血球数は見かけ上高くなります。
補正後の値は必ず測定値より小さくなることを確認しましょう。