正答4
解説
正解は4です。
輸血の副反応には、赤血球が壊れる溶血性のものと、それ以外の非溶血性のものがあります。
輸血後移植片対宿主病〈GVHD〉は、輸血製剤に含まれる供血者のリンパ球が患者の体内で増え、患者の組織を攻撃する反応です。
発症すると致死率が非常に高いため、血液製剤に放射線を照射してリンパ球を不活化して予防します。
【選択肢別解説】
1:× 高カリウム血症の原因はクエン酸ではなく、保存中の赤血球から漏れ出たカリウムです。
クエン酸は低カルシウム血症の原因になります。
2:× 輸血関連循環過負荷〈TACO〉の原因は抗白血球抗体ではなく、輸血の量や速度が心臓の処理能力を超えることです。
抗白血球抗体は輸血関連急性肺障害〈TRALI〉の原因です。
3:× アナフィラキシー反応の原因は不規則抗体ではなく、IgA欠損症の患者がもつ抗IgA抗体などです。
不規則抗体は溶血性輸血反応の原因になります。
4:○ 輸血後GVHDは供血者由来のリンパ球が原因です。
患者がそのリンパ球を異物として排除できないときに発症します。
5:× 非溶血性発熱性輸血反応の原因は規則抗体ではなく、抗白血球抗体や製剤中のサイトカインです。
規則抗体(抗A、抗B)はABO不適合による溶血反応の原因です。
【ポイント】
輸血後GVHDの予防には放射線照射、非溶血性発熱性輸血反応の予防には保存前白血球除去が有効です。
クエン酸中毒は、大量輸血の際に低カルシウム血症として現れます。