67 歳の男性。
Parkinson 病、Hoehn & Yahr の重症度分類ステージⅢ。
室内は伝い歩きで屋外は歩行車を用いているが、最近、体幹の前屈傾向がみられ時々つまずいて転倒する。
この患者の住環境整備で適切でないのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(不適切な環境整備)です。
Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢは、姿勢反射障害が現れ、日常生活はおおむね自立しているものの転倒しやすくなる段階です。
本例は体幹の前屈傾向が強まり、つまずいて転倒することがあります。
住環境の整備では、足が引っかかる原因を減らし、つかまる所を増やすことが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 段差の解消は、足が十分に上がらない小刻み歩行やすり足でのつまずきを防ぎます。
転倒予防として適切です。
2:× 手すりは、姿勢反射障害による前後方向のふらつきを支え、伝い歩きの安全性を高めます。
適切な整備です。
3:× 開き戸は開閉のために後ろへ下がる動作が必要で、バランスを崩しやすくなります。
引き戸は横へ動かすだけで出入りできるため、適切です。
4:× 布団からの立ち上がりは、床から体を大きく持ち上げる必要があり困難です。
ベッドにすると起居動作が楽になり、立ち上がりでの転倒も減るため適切です。
5:○ 毛足の長いじゅうたんは、すり足の足先が引っかかりやすく、つまずきの原因になります。
歩行車の車輪も動きにくくなるため、本例の住環境には適切ではありません。
【ポイント】
Parkinson病の転倒予防では、段差・敷物・電気コードなど、足が引っかかる物を取り除きます。
床に目印のテープを貼るなどの視覚的な手がかりは、すくみ足の対策として役立ちます。