正答5
解説
正解は5です。
Functional brace(機能的装具)は、骨折部の周囲の軟部組織を装具で締めつけて圧迫し、その圧で骨片を安定させる装具です。
隣接する関節の運動を許しながら骨癒合を図れるのが特徴です。
厚い筋肉に囲まれた長管骨の骨幹部骨折、特に上腕骨骨幹部骨折がよい適応です。
【選択肢別解説】
1:× 橈骨遠位端骨折は関節の近くの骨折で、徒手整復後のギプス固定や、プレートによる手術固定が主に行われます。
2:× 橈骨頭骨折は関節内骨折です。
転位が少なければ短期間の固定のあと早期に動かし、転位が大きければ手術を行います。
3:× 肘頭骨折は、上腕三頭筋に引かれて骨片が離れやすい骨折です。
引き寄せ締結法(テンションバンドワイヤリング)などの手術固定が主に行われます。
4:× 上腕骨顆上骨折は小児に多く、徒手整復と経皮的な鋼線固定などが行われます。
阻血性拘縮(Volkmann拘縮)の危険もあり、機能的装具の適応ではありません。
5:○ 上腕骨骨幹部骨折は、周囲を厚い筋肉に囲まれ、多少の転位が残っても機能的な問題になりにくい骨折です。
機能的装具で肩と肘の運動を保ちながら骨癒合を図れるため、最もよい適応です。
【ポイント】
Functional braceの代表的な適応は、上腕骨骨幹部骨折と脛骨骨幹部骨折です。
関節内骨折や関節の近くの骨折には適しません。