正答2
解説
正解は2です。
出題当時の国際分類では、てんかん発作は脳の一部から始まる部分発作と、両側の大脳半球に同時に始まる全般発作に分けられていました。
部分発作は、意識が保たれる単純部分発作と、意識が損なわれる複雑部分発作に分けられます。
【選択肢別解説】
1:× 単純部分発作では意識障害を伴いません。
意識障害を伴う部分発作は複雑部分発作です。
2:○ 複雑部分発作では意識が損なわれ、口をもぐもぐさせる、手で衣服をまさぐるなどの無意識の動作(自動症)がよくみられます。
側頭葉てんかんで典型的です。
3:× てんかんの発症率は乳幼児期と高齢期に高くなります。
高齢になると脳血管障害や認知症などを原因とするてんかんが増え、発症率は低下ではなく上昇します。
4:× 症候性てんかんは、脳の損傷や病変など原因となる疾患があるてんかんで、発作が抑えにくく予後は良くないことが多いです。
予後が良いのは特発性てんかんです。
5:× Alzheimer病などの認知症をきたす変性疾患も、てんかんの原因になります。
高齢者のてんかんの原因として重要です。
【ポイント】
なお、2017年の国際抗てんかん連盟(ILAE)の分類からは、部分発作は焦点発作と呼ばれます。
意識の有無により、焦点意識保持発作と焦点意識減損発作に分けられます。