正答5
解説
正解は5です。
身体表現性障害は、検査で身体の異常が見つからないのに、痛みやしびれなどの身体症状を訴え続ける障害です。
背景には言葉にしにくい不安や葛藤があり、それが身体の症状として表れていると考えられています。
作業療法では、作業を通じて感情を安全に表出できる場を提供し、身体症状へのとらわれを和らげます。
【選択肢別解説】
1:× 現実検討能力を高める関わりは、幻覚や妄想で現実の区別が難しくなる統合失調症などで重視されます。
身体表現性障害の患者は、現実検討能力自体は保たれています。
2:× 不安な気持ちの背後にある意味を解釈して伝えることは、精神分析的な精神療法の技法です。
作業療法士が解釈を行うと、患者の心の防衛を不用意に崩すおそれがあります。
3:× 身体表現性障害の作業療法は、集団を基本とするものではありません。
症状や対人関係の状態に応じて、個別か集団かを選びます。
4:× 対人関係能力の向上は、対人関係の苦手さが中心となる障害で重視される目標です。
身体表現性障害の中心的な課題ではありません。
5:○ 創作活動などの表現的な作業を通じて、言葉にしにくい感情を表出できるようにします。
感情が身体症状以外の形で表現されることで、症状へのとらわれが和らぐことが期待されます。
【ポイント】
身体表現性障害の作業療法では、身体症状の訴えを否定せずに受け止めつつ、振り回されないことが大切です。
作業そのものへの関心と達成感を育て、症状以外に目を向けられるようにします。