78歳の女性。
脳梗塞による左片麻痺。
身長160 cm。
発症後7か月経過。
便座上座位保持時、立ち上がり時および立位保持時には手すりが必要で、下衣着脱は手すりに右肩を当てて行う。
トイレに図のようなL型手すりを設置する。
設置位置の寸法で適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
図はL型手すりで、aは床から横手すりまでの高さ、bは便器の先端から縦手すりまでの前方距離、cは床から縦手すりの上端までの高さです。
本例は座位保持、立ち上がり、立位保持のすべてで手すりが必要です。
さらに下衣の着脱では、手すりに右肩を当てて身体を支えます。
【選択肢別解説】
1:× aの40 cmは便座の高さとほぼ同じで低すぎます。
cの120 cmでは身長160 cmの人の肩の高さに届かず、肩を当てて支えられません。
2:× aとcは適切ですが、bの75 cmでは縦手すりが便器から遠すぎます。
座ったまま手が届かず、立ち上がり時にも前方へ大きく体を倒す必要があります。
3:○ aの65 cmは、座位で肘を軽く曲げて横手すりに手を置ける高さです。
bの25 cmは、立ち上がるときに前方の縦手すりを握って引き寄せやすい距離です。
cの150 cmは肩の高さを超えるため、立位で右肩を当てて支えることができます。
4:× aの80 cmは座位で使うには高すぎ、肘を大きく曲げても体重を支えにくくなります。
bの75 cmも遠すぎます。
5:× aの80 cmは高すぎます。
cの120 cmは肩より低く、立位で右肩を当てて支えることができません。
【ポイント】
L型手すりの横手すりは便座面から20〜25 cm程度上、縦手すりは便器の先端から20〜30 cm程度前方が目安です。
縦手すりの上端は、立位で使う高さ(肩を当てるなら肩より上)まで確保します。