7歳の男児。
幼児期から落ち着きがなく、他の子供から遊具を取り上げる、列に並べない、座って待てないことが多かった。
小学校入学後も、周囲の生徒の文房具を勝手に使う、課題に集中せず席を離れるなどが頻繁にみられていた。
自宅でも落ち着きがなく、母親が注意すると興奮する状況であった。
この男児について作業療法士が担当教員から相談を受けることになった。
担当教員への助言内容として適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
本例は、幼児期からの落ち着きのなさ、順番を待てない、席を離れるなどの多動性・衝動性と不注意を示しています。
注意欠如・多動性障害(ADHD)が考えられます。
ADHDの子どもには、叱責よりも望ましい行動を強化する関わりと、刺激の少ない環境の調整が有効です。
【選択肢別解説】
1:× 強い注意や叱責は興奮を強め、自己評価を下げてしまいます。
叱るよりも、してほしい行動を具体的に伝えることが大切です。
2:× 教室の中心の席は周囲の刺激が多く、注意がそれやすくなります。
教員の近くの前方の席など、刺激の少ない位置が適しています。
3:○ 望ましい行動が見られたらすぐに褒めると、その行動が強化されます。
ADHDの子どもは後からの評価と行動を結び付けにくいため、直後に褒めることが効果的です。
4:× 苦手なことに時間をかけて取り組ませると、失敗体験が重なり意欲を失いやすくなります。
課題を小さく分け、得意なことを生かす支援が適しています。
5:× ルールを詳しく言葉で説明しても、注意を保てず理解しにくいです。
短く具体的に示し、絵や文字などで見えるように伝えます。
【ポイント】
ADHDへの支援は「刺激の少ない環境」「短く具体的な指示」「望ましい行動の即時強化」が基本です。
ほめる対象を明確にし、すぐにフィードバックすることが大切です。