頭部 MRI の T1 強調冠状断像(別冊No. 2)を別に示す。
矢印の部位はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
画像は頭部MRIのT1強調像の冠状断で、脳を前から見た断面です。
矢印は画像の右下から、側頭葉の内側部、側脳室下角のすぐ内側にある構造を指しています。
この位置にあるのは海馬です。
【選択肢別解説】
1:× 前頭弁蓋は前頭葉の外側面の下部で、外側溝(Sylvius裂)の上から島を覆う部分です。
側頭葉の内側部にはありません。
2:× 帯状回は大脳の内側面で、脳梁のすぐ上にある脳回です。
画像では上方の正中付近にあり、矢印の位置ではありません。
3:× 尾状核は側脳室の前角や体部の外側壁に沿って位置します。
側頭葉の内側部にはありません。
4:○ 海馬は側頭葉の内側部にあり、側脳室下角の内側下方に位置します。
矢印が指す側頭葉内側の構造に一致します。
5:× 島は外側溝の奥にあり、前頭弁蓋や側頭弁蓋に覆われた大脳皮質です。
側頭葉の外側寄りの深部にあり、矢印の位置ではありません。
【ポイント】
冠状断では、側脳室下角の内側にある海馬の位置を確認できるようにします。
海馬は記憶の形成に関わり、Alzheimer型認知症では早期から萎縮します。