上腕能動義手の適合検査において、コントロールケーブルシステムの操作効率をチェックする計算式を以下に示す。
コントロールケーブルシステムの操作効率(%)=A/B×100 Aにあたる計測はどれか。
正答
解説
本問は採点除外(厚生労働省により採点除外)です。
厚生労働省は、この問題を「設問が不適切で正解が得られないため」採点対象から除外したと公表しています。
どの部分が不適切だったかの詳細は公表されていません。
上腕能動義手の適合検査では、コントロールケーブルシステムの効率を「手先具に直接加えて開くのに要する力÷ハーネス側でケーブルを引いて開くのに要する力×100」で求めます。
この式で分子にあたるのは、手先具を直接引いて開大させるのに必要な力です。
【選択肢別解説】
1:× 上方から見た図で、前腕の先端に取り付けた棒にばねばかりを掛け、前腕と直角の横方向へ引いています。
手先具を開く力の計測ではなく、ソケットが回旋しないかをみる安定性の検査と読めます。
2:× 肩から背部のハーネス側で、ケーブルにばねばかりを掛けて引いています。
ケーブルを介して手先具を開く力の計測と読め、分子ではなく分母にあたる計測です。
3:× 義手全体を下方へ牽引しています。
引っ張り荷重に対してソケットがずれないかをみる安定性の検査で、効率の計測ではありません。
4:△ 前腕を側方から見た図で、手先具(フック)の開閉レバーにばねばかりを掛け、ケーブルの走行方向に引いています。
手先具を直接開く力の計測と読めるため、分子に近い計測です。
ただし公式には正解なしとされました。
5:× 肘を大きく屈曲し、手先具を口元に近づけた位置で、手先具の開き幅を定規で測っています。
口元での手先具の開大量の検査で、効率の計測ではありません。
【ポイント】
コントロールケーブルシステムの効率は、ケーブルの摩擦による力の損失が少ないほど高くなります。
効率が低い場合は、ケーブルの走行やハウジングの位置を見直します。
上腕義手の適合検査では、引っ張り安定性や口元での手先具の開大など、各検査が何を確かめるものかを図と結びつけて覚えましょう。