正答4
解説
正解は4です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、肺胞の壁が壊れ、息を吐き出しにくくなって肺に空気がたまります(過膨張)。
胸部エックス線写真には、この過膨張を反映した所見が現れます。
【選択肢別解説】
1:× 横隔膜は挙上せず、低い位置で平らになります。
肺が膨らみすぎるため、横隔膜が押し下げられて平低化します。
2:× 心陰影は拡大せず、細長くなります。
横隔膜が下がり、心臓が縦に引き伸ばされるため、滴状心と呼ばれる細い心陰影になります。
3:× 肋間腔は狭小化せず、拡大します。
胸郭が膨らんだ状態が続くため、肋骨の間が広くなります。
4:○ 肺野の透過性亢進が特徴的です。
肺に空気が多くたまり、肺組織が壊れて血管影も減るため、肺野が黒く写ります。
5:× シルエットサインはCOPDに特徴的な所見ではありません。
肺炎などで心臓や横隔膜に接する部位に陰影ができ、その輪郭が見えなくなる所見です。
【ポイント】
COPDの胸部エックス線所見は、肺野の透過性亢進、横隔膜の平低化、滴状心、肋間腔の開大、胸郭の前後径の増大です。
呼吸リハビリテーションでは、口すぼめ呼吸で呼気を延長して過膨張を減らします。