正答5
解説
正解は5です。
絞扼性神経障害の部位と、そこで障害される神経の症状の組合せを問う問題です。
まず各部位でどの神経が絞扼されるかを考え、その神経の麻痺による症状と照らし合わせます。
【選択肢別解説】
1:× 手根管では正中神経が絞扼され、母指球の萎縮や母指から環指橈側のしびれが生じます。
下垂手は橈骨神経麻痺の症状です。
2:× 足根管では脛骨神経が絞扼され、足底のしびれや異常感覚が生じます。
足背ではありません。
3:× 梨状筋の部位では坐骨神経が絞扼され、殿部から大腿後面、下腿外側・足部にかけての痛みやしびれが生じます。
下腿内側は伏在神経の領域で、坐骨神経の支配ではありません。
4:× 肘部管では尺骨神経が絞扼され、鷲手や小指側のしびれ、Froment徴候がみられます。
涙滴徴候(tear drop sign)は、母指と示指で丸を作れない前骨間神経麻痺の徴候です。
5:○ 腓骨頭の後下方では総腓骨神経が浅い位置を通り、圧迫を受けやすくなっています。
ここで絞扼されると足関節の背屈筋が麻痺し、下垂足が生じます。
【ポイント】
手根管は正中神経、肘部管は尺骨神経、足根管は脛骨神経、腓骨頭は総腓骨神経、梨状筋は坐骨神経と、部位と神経をセットで覚えましょう。
下垂手は橈骨神経、下垂足は腓骨神経の麻痺です。