正答2
解説
正解は2です。
写真では、外果(くるぶし)付近、足の外側縁、踵の3か所に、中心が黄色い壊死組織で周囲が赤い潰瘍がみられます。
周囲の皮膚には暗褐色の色素沈着があり、骨が突出した部位への持続的な圧迫でできた褥瘡と考えられます。
重度の認知症で寝たきりに近い高齢者では、低栄養が褥瘡の発生と治癒遅延の大きな要因です。
【選択肢別解説】
1:× 入浴を禁止する必要はありません。
入浴は皮膚を清潔に保ち血流を促すため、創部を保護したうえで行えます。
2:○ 摂食状況の確認は正しい対処です。
たんぱく質やエネルギーの不足は褥瘡の治りを遅らせるため、栄養状態の把握と改善が欠かせません。
3:× 足部装具を装着すると、外果や踵の創部にさらに圧がかかるおそれがあります。
必要なのは装具ではなく除圧です。
4:× 足関節の可動域訓練は禁忌ではありません。
創部に圧や摩擦がかからないよう注意すれば、拘縮予防のために行えます。
5:× ドーナツ型クッションは輪の部分が周囲を圧迫して血流を妨げるため、褥瘡予防には勧められません。
正しくは体圧分散マットレスやクッションで踵を浮かせます。
【ポイント】
褥瘡対策は「除圧・栄養・スキンケア」の三本柱です。
ドーナツ型クッションは使わないことが現在の標準として頻出です。