正答
解説
本問は採点除外(厚生労働省により採点除外)です。
厚生労働省は「採点対象から除外する」とし、その理由を「選択肢に正解がないため」と公表しています。
Guillain-Barré 症候群は、感染などをきっかけに末梢神経への自己免疫反応が起こり、急速に四肢の筋力低下が進む疾患です。
病型には、髄鞘が障害される脱髄型と、軸索そのものが障害される軸索障害型があります。
選択肢1〜4は典型像と食い違う明らかな誤りです。
出題の意図は選択肢5を正解とすることだったと考えられます。
しかし、わが国では軸索障害型の割合が欧米より高いことが知られており、脱髄型の方が多いとは言い切れません。
このため、公式には正解となる選択肢がないと判断されました。
【選択肢別解説】
1:× Guillain-Barré 症候群では、頻脈・不整脈・血圧の変動などの自律神経障害を伴うことがあります。
重症例では命に関わることもあり、伴わないという記述は誤りです。
2:× 症状は下肢の遠位部から始まり、上行性に広がることが多いです。
上肢の近位筋から始まるという記述は誤りです。
3:× 筋力低下や感覚障害は、左右対称性に現れるのが特徴です。
左右非対称という記述は誤りです。
4:× 症状は先行感染の数時間後ではなく、おおむね1〜3週間後に現れます。
5:× 欧米では脱髄型が大部分を占めます。
一方、わが国では軸索障害型の割合が欧米よりかなり高いとされます。
公式も正解とは扱っておらず、「わが国では脱髄型の方が多い」とは断定できません。
【ポイント】
Guillain-Barré 症候群は「先行感染から1〜3週後」「下肢遠位から上行」「左右対称」「腱反射の消失」「脳脊髄液の蛋白細胞解離」が特徴です。
軸索障害型は Campylobacter jejuni による腸炎のあとに多いとされます。