高次脳機能障害の評価として用いられる神経心理学的検査において、動作性検査(絵画完成、符号、積木模様、行列推理、絵画配列、記号探し、組み合わせ)と言語性検査(単語、類似、算数、数唱、知識、理解、語音整列)の14 項目で構成される検査はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
設問に挙げられた絵画完成・符号・積木模様・行列推理・絵画配列・記号探し・組み合わせ(動作性検査7項目)と、単語・類似・算数・数唱・知識・理解・語音整列(言語性検査7項目)は、ある知能検査の下位検査です。
14の下位検査で言語性IQ・動作性IQ・全検査IQを算出する検査を選びます。
【選択肢別解説】
1:× BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)は、規則変換カードや動物園地図などの課題で遂行機能を評価する検査です。
知能検査の下位検査で構成されてはいません。
2:× MMSE(Mini-Mental State Examination)は、見当識や記憶、計算などを30点満点で評価する認知機能のスクリーニング検査です。
14の下位検査からなる知能検査ではありません。
3:× SLTA(標準失語症検査)は、聴く・話す・読む・書く・計算の側面から失語症を評価する検査です。
知能の評価を目的とした検査ではありません。
4:× WMS-Ⅲ(ウェクスラー記憶検査第3版)は、言語性記憶や視覚性記憶、作動記憶など記憶機能を評価する検査です。
設問の言語性・動作性の14項目からなる構成とは異なります。
5:○ WAIS-Ⅲ(ウェクスラー成人知能検査第3版)は、言語性検査7項目と動作性検査7項目の計14の下位検査で構成されます。
言語性IQ・動作性IQ・全検査IQに加え、言語理解や作動記憶などの群指数も算出できます。
【ポイント】
WAIS-Ⅲは16歳以上の成人、WISCは児童、WPPSIは幼児を対象とするウェクスラー式の知能検査です。
現在は改訂版のWAIS-Ⅳが用いられ、言語性IQ・動作性IQの区分は廃止されて4つの指標で表すようになっています。