正答5
解説
正解は5です。
心臓の収縮は、心筋細胞内へのCa²⁺の流入によって起こり、自律神経やホルモン、心筋の伸び具合によって強さが調節されます。
冠状動脈の血流の特徴や、心房と心室の収縮の順序もあわせて問われています。
【選択肢別解説】
1:× 左心室の収縮期には心筋が冠状動脈を圧迫するため、冠血流は減少します。
冠状動脈の血流が増えるのは、心筋がゆるむ拡張期です。
2:× 興奮は洞結節から心房に広がり、房室結節でいったん遅れてから心室に伝わります。
そのため心房が先に収縮し、少し遅れて心室が収縮します。
3:× 心筋は収縮前に引き伸ばされるほど、収縮力が増加します。
これをFrank-Starlingの法則といい、心臓に戻る血液が増えると拍出量も増えます。
4:× 心筋の収縮は、H⁺ではなくCa²⁺の細胞内への流入によって起こります。
流入したCa²⁺が筋小胞体からのCa²⁺放出を引き起こし、収縮が始まります。
5:○ ノルアドレナリンは心筋のβ1受容体に作用して、心筋の収縮力と心拍数を増加させます。
交感神経の伝達物質であり、正しい記述です。
【ポイント】
交感神経(ノルアドレナリン)は心拍数と収縮力を増やし、副交感神経(アセチルコリン)は主に心拍数を減らします。
冠血流が拡張期に多いため、頻脈で拡張期が短くなると心筋への血液供給が不足しやすくなります。