正答5
解説
正解は5です。
人生の各段階には、それぞれ特有の発達課題や精神保健上の問題があります。
老年期には、退職や配偶者との死別、身体機能の低下など喪失体験が重なり、人とのつながりが失われやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 自我同一性の獲得は、Eriksonが示した青年期の発達課題です。
老年期の課題は、人生を振り返って受け入れる統合です。
2:× エディプス葛藤は、Freudが示した幼児期(男根期)に異性の親をめぐって生じる葛藤です。
老年期の問題ではありません。
3:× 空の巣症候群は、子どもが独立して家を離れたあとに、親、特に母親が抑うつ的になる状態で、中年期の問題です。
4:× モラトリアムは、青年期に社会的な責任をすぐに引き受けず、自分を模索する猶予期間を指します。
老年期の問題ではありません。
5:○ 老年期には、退職や死別、外出の困難などによって社会との関わりが減り、社会的孤立に陥りやすくなります。
孤立はうつや認知機能の低下にもつながるため、重要な精神保健上の問題です。
【ポイント】
Eriksonの発達課題は、青年期が「同一性 対 同一性拡散」、老年期が「統合 対 絶望」です。
高齢者の精神保健では、地域の通いの場など社会参加の機会をつくることが孤立の予防になります。