71 歳の女性。
独居。
臥床傾向となり、訪問作業療法が依頼された。
畳の上に布団を敷いて就寝しており、床からの立ち上がりは台につかまり実施していた。
セルフケアは時間がかかるが実施可能である。
家事は簡単な炊事を行い、洗濯を時々行う程度であった。
生活機能の拡大に向けて、作業療法士が行う指導で最も優先されるべきものはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
独居の高齢女性が布団で寝起きし、床からの立ち上がりに台が必要な状態で、臥床傾向になっています。
セルフケアや簡単な家事はできているので、生活機能を広げるには、まず起居動作の負担を減らして離床を促すことが最優先です。
【選択肢別解説】
1:○ ベッドを導入すると、床からの立ち上がりよりも楽に起き上がり・立ち上がりができます。
起居の負担が減ることで離床の機会が増え、生活機能の拡大の土台になります。
2:× 運動習慣の確立は大切ですが、起居の負担が大きく臥床傾向の段階では定着しにくい目標です。
起居環境を整えた後に取り組みます。
3:× 食料品の買い出しは外出を伴う活動で、臥床傾向の段階では負荷が高すぎます。
屋内での離床が安定してから段階的に広げます。
4:× 家事を積極的に行わせる前に、寝起きの負担を減らすことが必要です。
起居が楽にならないまま活動量だけを増やすと、疲労から臥床がさらに進むおそれがあります。
5:× 地域活動への参加は最終的な目標の一つですが、まず自宅内の離床と基本動作の安定が先です。
【ポイント】
生活機能の拡大は、起居動作の安定、屋内活動の拡大、屋外・社会参加の拡大という順序で進めます。
床上生活の高齢者には、ベッドや手すりなど起居を楽にする環境整備が優先されることが多いと覚えておきましょう。