正答1
解説
正解は1です。
移植片対宿主病(GVHD)は、移植された提供者(ドナー)のリンパ球が、受けた側(宿主)の組織を異物とみなして攻撃する反応です。
主に同種造血幹細胞移植(骨髄移植など)の後や、輸血の後に起こります。
【選択肢別解説】
1:○ 急性GVHDは皮膚、肝臓、腸管に好発し、発疹、黄疸、下痢などを起こします。
腸管は代表的な標的臓器です。
2:× 重症のGVHDは治療に抵抗し、感染症も合併しやすいため予後不良です。
特に輸血後のGVHDは致死率がきわめて高いことで知られます。
3:× 自己遊離皮弁術は、自分自身の組織を移植する手術です。
移植片が自分の組織なので、拒絶やGVHDは起こりません。
4:× GVHDは、ドナー由来のTリンパ球による免疫反応です。
好中球による反応ではありません。
5:× GVHDの発症にはHLA(ヒト白血球抗原)の違いが大きく関わります。
血液型(ABO型)が一致しても防止できません。
【ポイント】
輸血後GVHDは、輸血用血液に放射線を照射してリンパ球を不活化することで予防します。
拒絶反応(宿主が移植片を攻撃)とGVHD(移植片が宿主を攻撃)は、攻撃の向きが逆である点を押さえましょう。