26歳の男性。
C6レベルの頸髄損傷完全麻痺。
仕事中の事故により受傷し入院。
翌日からリハビリテーションが開始され継続している。
受傷後1か月での徒手筋力テストの結果を表に示す。
受傷後2か月で到達可能と予測される動作はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
表の徒手筋力テスト(MMT)では、長・短橈側手根伸筋3、円回内筋2、腕橈骨筋4、上腕二頭筋4、上腕三頭筋0です。
肘屈曲は良好で、手関節背屈は抗重力位で可能ですが、肘伸展はまったくできない状態です。
【選択肢別解説】
1:× 更衣、特に上衣や下衣の着脱には、手関節背屈の十分な筋力と座位バランスが必要です。
手関節背屈がMMT3の段階では、2か月後の到達は難しいです。
2:× 自己導尿はカテーテル操作に細かな手指機能と、長座位での安定が必要です。
受傷2か月の時点で到達するのは困難です。
3:× プッシュアップには肘を伸ばして体を支える上腕三頭筋(C7)が必要です。
上腕三頭筋がMMT0の本例では不可能です。
4:○ 万能カフは手掌にベルトで留めてスプーンなどを差し込む自助具です。
肘屈曲と抗重力位の手関節背屈があれば口元まで運べるため、2か月後に到達可能です。
5:× 移乗は肘伸展ができない状態では体を支えにくく、高い手関節背屈筋力と体幹の安定が必要です。
受傷2か月の段階では到達が困難です。
【ポイント】
C6頸髄損傷の基本は「万能カフで食事」から始まります。
手関節背屈の筋力が上がると、テノデーシスアクションを利用した動作や更衣・移乗へと広がります。