68歳の男性。
半年前から睡眠中に奇声をあげたり、気分が沈みがちになることがあった。
次第に物忘れや立ちくらみ、手の震えが出現した。
最近、「玄関に小人が立っている」と言うことが増えたため、家族に付き添われて精神科病院に入院し、作業療法が開始された。
この患者にみられる特徴はどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
睡眠中の奇声(レム睡眠行動障害)、抑うつ、物忘れ、立ちくらみ(自律神経障害)、手の震え、「小人が立っている」という具体的な幻視から、Lewy小体型認知症が考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ Lewy小体型認知症ではパーキンソニズムが出現します。
動作緩慢(無動)は代表的な症状で、作業場面でも動きが遅くなります。
2:○ 認知機能や注意・覚醒の水準が、日や時間によって大きく変動するのが特徴です。
よくできる日と、ぼんやりしてできない日の差が大きくなります。
3:× 毎食同じメニューにこだわる常同的な行動は、前頭側頭型認知症の特徴です。
Lewy小体型認知症の特徴ではありません。
4:× 周囲への一方的な要求や我が道を行く行動は、脱抑制によるもので前頭側頭型認知症に多くみられます。
Lewy小体型認知症の特徴ではありません。
5:× Lewy小体型認知症では注意障害がみられ、周囲の刺激に気を取られやすくなります。
刺激を受けても集中できるのではなく、集中が途切れやすいのが特徴です。
【ポイント】
Lewy小体型認知症の中核的特徴は「認知機能の変動・具体的な幻視・レム睡眠行動障害・パーキンソニズム」の4つです。
抗精神病薬への過敏性にも注意します。