正答3・5
解説
本問は採点除外(公式で3と5のどちらも正解とされた問題)です。
正しいものを1つ選ぶ設問ですが、厚生労働省は「複数の正解があるため」として、3と5のどちらを選んでも正解として扱いました。
手関節の橈屈には、手関節をまたいで橈側を通る前腕の筋が働きます。
主な筋は橈側手根屈筋と長・短橈側手根伸筋で、母指の外在筋の一部も橈屈を補助します。
【選択肢別解説】
1:× 長掌筋は前腕の中央を通って手掌腱膜に付着し、手関節の掌屈に働きます。
手関節の中心近くを走るため、橈屈にはほとんど作用しません。
2:× 短母指屈筋は屈筋支帯や手根骨から起こる手内筋です。
手関節をまたがないため、手関節の運動には作用しません。
3:○ 長母指屈筋は前腕から起こり、手根管の橈側寄りを通って母指の末節骨に停止します。
手関節をまたいで橈側寄りを通るため、手関節の掌屈と橈屈を補助します。
4:× 短母指外転筋は屈筋支帯や舟状骨などから起こる手内筋です。
手関節をまたがないため、手関節の運動には作用しません。
5:○ 長母指外転筋は前腕背側から起こり、手関節の橈側縁を通って第1中手骨底に停止します。
手関節の橈側を通るため、母指の外転に加えて手関節の橈屈にも働きます。
【ポイント】
手関節の運動に関わるのは、前腕から起こって手関節をまたぐ外在筋だけです。
短母指屈筋・短母指外転筋などの手内筋は手関節に作用しません。