40 歳の男性。
脳梗塞による左片麻痺。
「手を腰の後ろに回してください」、「肘を曲げずに腕を前から水平位まで上げてください」の指示に左上肢はそれぞれ図のようになった。
左上肢の状態として適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
左片麻痺の上肢の回復段階を、Brunnstrom法ステージの検査項目に当てはめて判断する問題です。
図の左図では、左手を腰の後ろに回すことができています。
右図では、腕を前方に上げようとしていますが肘が屈曲し、手は胸の前にとどまっています。
「手を腰の後ろに回す」と「肘伸展位で上肢を前方水平位に挙上する」は、いずれもステージⅣの検査項目です。
【選択肢別解説】
1:× 基本的共同運動の最初の要素が出現するのはステージⅡです。
本例は共同運動の枠を超えた動きである手の腰背部への移動ができており、より回復した段階です。
2:× 痙縮の発現期はステージⅡに相当します。
本例はステージⅣの項目の一部が可能であり、この段階より回復しています。
3:× 痙縮が最も強いのはステージⅢで、共同運動のみが随意的に可能な時期です。
本例は共同運動から外れた動きが一部可能であり、ステージⅢを超えています。
4:○ 基本的共同運動から逸脱した運動が出現しているのはステージⅣです。
手を腰の後ろに回せる一方、肘伸展位での前方挙上はまだ不十分で、ステージⅣの特徴と一致します。
5:× 分離運動が自由に可能なのはステージⅥです。
本例は肘を伸ばしたまま腕を前方に上げられず、分離運動は不完全です。
【ポイント】
ステージⅣの上肢項目は「手を腰の後ろへ」「肘伸展位で前方水平挙上」「肘屈曲90°で前腕回内外」の3つです。
ステージⅤでは側方水平挙上や前方頭上挙上など、より高度な分離運動を確認します。