正答3
解説
正解は3です。
胸郭出口症候群の誘発テストと、頸椎疾患の検査の手技を図から見分ける問題です。
胸郭出口症候群のテストの多くは、特定の肢位で橈骨動脈の拍動が弱まるかどうかをみます。
【選択肢別解説】
1:× ①は立位で、下垂した上肢の手関節部を検査者が持って下方へ引いている手技です。
Morleyテストは、鎖骨上窩の斜角筋部を指で圧迫し、圧痛や上肢への放散痛をみる検査です。
①はMorleyテストの手技ではありません。
2:× ②は頸部を側屈させた状態で、頭頂から下方へ圧迫を加えている手技です。
これは頸椎の神経根症状をみるSpurlingテストの手技です。
「Attentionテスト」という名称の胸郭出口症候群の検査はありません。
3:○ ③は肩関節を90°外転・外旋し、肘関節を屈曲した肢位で、検査者が手関節部で橈骨動脈を触れています。
さらに破線の矢印のとおり、頭部を検査側と反対側へ回旋させています。
この肢位で橈骨動脈の拍動が弱まるかをみるのがAllenテストであり、組合せは正しいです。
4:× ④は頸部を伸展させた状態で、頭頂から下方へ圧迫を加えている手技です。
これは頸椎の検査であるJacksonの頭部圧迫テストの手技です。
Adsonテストは、頸部を伸展して検査側へ回旋させ、深吸気を保たせて橈骨動脈の拍動をみる検査です。
5:× ⑤は座位で上肢を体側に下垂させたまま、橈骨動脈を触れている手技です。
Wrightテストは、肩関節を外転・外旋位(上肢を挙上した肢位)にして橈骨動脈の拍動をみる検査です。
⑤は上肢を挙上していないので、Wrightテストではありません。
【ポイント】
Adsonテストは斜角筋、Edenテストは肋鎖間隙、Wrightテストは小胸筋部での圧迫をみる検査です。
SpurlingテストとJacksonテストは頸椎神経根症の検査であり、胸郭出口症候群の検査と混同しないようにします。