正答
解説
本問は採点除外(選択肢に正解がないため)です。
「誤っているのはどれか」と問う問題ですが、5つの記述はいずれもアルコール依存症の説明として正しい内容です。
選ぶべき誤った記述がないため、厚生労働省は採点対象から除外しました。
以下では、記述として正しいものを○で示します。
【選択肢別解説】
1:○ パーソナリティ障害はアルコール依存症の発症の危険を高める要因とされます。
依存性パーソナリティ障害も、人に頼りたい傾向が飲酒への依存と結びつきやすく、危険因子の一つです。
反社会性パーソナリティ障害との関連がより強いとされますが、記述そのものは誤りではありません。
2:○ 飲酒を繰り返すと、同じ酔いを得るのに必要な量が増える耐性が生じます。
依存症の発症時には耐性が増大しているので、記述は正しいです。
3:○ アルコール依存症は再飲酒(再発)が多い疾患です。
断酒後に再び飲み始め、依存症の状態に戻ることが多いという記述は正しいです。
4:○ アルコール幻覚症は、意識が清明なまま主に幻聴が現れる状態です。
被害的な内容の幻聴が多く、記述は正しいです。
5:○ 発症には遺伝的な要因が関わることが、双生児研究や養子研究で示されています。
記述は正しいです。
【ポイント】
アルコール依存症の離脱症状には、手のふるえ、発汗、不眠、けいれん発作、振戦せん妄があります。
アルコール幻覚症は意識障害を伴わない点で、意識障害を伴う振戦せん妄と区別されます。