正答4
解説
正解は4です。
この問題は続発症として誤っているものを選ぶので、○ が答え(続発症として誤ったもの)です。
大動脈解離では、裂けた大動脈から出る枝の血流が途絶えたり、大動脈が破裂したりして、さまざまな合併症が起こります。
【選択肢別解説】
1:× 解離が腹部大動脈から出る腎動脈に及ぶと、腎臓への血流が途絶えます。
その結果、腎不全を起こすことがあります。
2:× 解離が頸動脈など脳へ向かう動脈に及ぶと、脳への血流が途絶えます。
その結果、脳梗塞を起こすことがあります。
3:× 脊髄を栄養する肋間動脈や腰動脈の血流が途絶えると、脊髄が虚血になります。
その結果、対麻痺などの脊髄障害を起こすことがあります。
4:○ 大動脈解離で起こる弁の障害は、上行大動脈の付け根が広がることによる大動脈弁閉鎖不全です。
三尖弁は右心房と右心室の間の弁で、大動脈解離の続発症として起こるものではありません。
5:× 上行大動脈の解離が心臓を包む心膜の中に破れると、心膜腔に血液がたまります。
心臓が圧迫されて拡張できなくなる心タンポナーデは、命に関わる続発症です。
【ポイント】
大動脈解離の重い合併症は、心タンポナーデ、大動脈弁閉鎖不全、主要な枝の血流途絶による臓器の虚血です。
突然の激しい胸背部痛と、左右上肢の血圧差が手がかりになります。